盗塁は得点に影響しない?まさかの結果、、、

前回はに引き続き、何が得点に結びつくのか考えていきたいと思います。前回はこちらから

keih87.hatenablog.com

 

 

出塁率を高めることが得点を増やし、勝利につながることはわかりました。次は「ランナーを進める」ことが浮かぶと思います。進め方は打って進める、送りバントをする、盗塁する、エンドランをする、などがあると思いますが今回は盗塁について考えてみましょう。

 

 

なぜなら盗塁はアウトになるリスクが大きく、リスクに見合うだけの価値があるのか気になったからです。

 

まずプロ野球ではどのくらい盗塁に成功するのでしょうか?

2014年~2016年での盗塁成功率は約7割です(データ元:Baseball LAB)。

 

 

これはかなり高い数字ではないでしょうか。確率でいえば7割の確率で塁を1つ進めるのです。

 

しかし、これはプロ選手たちがキャッチャーの肩や自分の走力などを考えて、ある程度成功できるという確信があってのデータなので、むやみやたらに盗塁すると盗塁成功率はもっと下がってしまうかもしれません。

 

 

盗塁というのはそれくらい高いリスクの行為なのです。

 

 

盗塁のリスクの高さが分かったところで、一試合当たりの盗塁成功数の平均と得点の平均の散布図を見てみましょう。

 

f:id:keih87:20161029110908j:plain

 

 

前回の出塁率と比べるとどうでしょうか。前とは違いかなりばらつきがあります。これは「盗塁をたくさん決めても、得点には結びつかない」と考えることができます。

 

 

これではリスクを取って盗塁をたくさんしても、あまり効果はないのかもしれません。しかし、盗塁が高確率で成功するなら、より多くの点が取れるのではないでしょうか。

 

 

そこで、盗塁の成功率と得点の平均を比べてみましょう。

 

f:id:keih87:20161029111525j:plain

 

 

先ほどの盗塁数と比べた場合よりは得点が増えているかもしれませんが、盗塁成功率の場合でもそれほど変わりません。

 

つまり、「盗塁は成功率が高くても、得点には結びつかない」と考えられます。

 

 

考察

 

試合に勝つには盗塁の技術はあまり重要ではないようです。

 

前回やった出塁率の方が圧倒的に得点に結びつくので、試合に勝ちたい選手は盗塁よりも出塁率を高めるための練習をした方が成果が出ると思います。

 

 

今回の引用・参考

keih87.hatenablog.com

 

www.baseball-lab.jp

 

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点を取るには出塁しなきゃ始まらない

試合に勝つには得点を増やし失点を減らす必要があります。

今回は得点について考えてみましょう。

 

 

得点を挙げるのには様々な要素が考えられますが、普通は打率やホームランに目が行きがちです。

 

 

野球をやっていればヒットを打ちたい、長打を打ちたい、ホームランを打ちたいと誰もが考えていると思います。

 

 

しかし、本当にそれが重要なのでしょうか。

 

 

今回は選手があまり考えていない出塁について考えてみましょう。

 

 

これはプロ野球(2014年~2016年)のチーム出塁率と1試合当たりの得点の散布図です。

 

データ元:

www.baseball-lab.jp

 

 

 

f:id:keih87:20161028224038j:plain

 

 

なんとなく右肩上がりになっていませんか?

 

 

これに対して回帰直線と呼ばれる線を引いて見ましょう

 

f:id:keih87:20161028224425j:plain

 

 

さらに信頼区間を書いてみると

 

f:id:keih87:20161028224509j:plain

 

このようになります。この青い線と赤い線の間に全てのデータが含まれるようになっています。詳しくはいずれ書いていきます。

 

 

このグラフは出塁率が上がれば、得点が上がる」ことを意味しています。

 

 

もう少しよく見てみましょう。出塁率が0.31から0.34に上がれば約1点得点が増えます。

 

1点増えるとどのくらいの試合に勝てるのでしょうか。

 

「」

 

どうでしょうか。ヒットやホームランを打てるようにならなくても出塁率を上げるのであれば四死球でもいいのです。そして四死球を増やすということは投手の球数を増やすことにもつながります。

 

 

つまり出塁率が上げることは得点を増やすのに大きな価値があるのです。2016年の日本ハムファイターズの西川選手を見てみるとよくわかると思うのでお勧めです。

 

 

 

 

 

 

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野球選手が上達するにはただ練習していてもしょうがない

 

野球の競技人口って知っていますか?

 

日本では約700万人くらいです。これが多いか少ないか、はたまた増えているのか減っているのかは別にして、この700万人の中でプロレベルの選手になるのは極めて難しいでしょう。

プロ野球選手は約800人(支配下登録選手約70人×12球団)なので1万人に1人くらいの実力者でなければなりません。

 

 

同じ練習していても、たくさんの中から飛びぬけるのは大変なのです。しかも今行っている練習で技術を得ても試合で使えるかはわかりません。

 

 

多くの野球チームの監督は今まで野球をやってきた人が教えてくれていますが、やってきただけであって教えるための訓練やチームの勝たせ方を知っているわけではないのです。必ずしも、選手に合った指導や練習をしてくれるとは限りません。

 

 

そんな中で上達したいなら、自分で考えて自分に合った練習をしなければならないのですが、試合では何が使えて何が使えないのかもわからなければいくら練習して技術を身に付けても勝てません。

 

 

「努力の方向を間違えている」

 

 

そんな風になってしまいます。練習は自分自身を上達させて試合に勝つためにやっているのに悲しいですね。そうならないために、

 

「みんなと同じ練習をたくさんやって上手くなる」から「試合で勝つための練習をする」

 

に切り替える必要があるとは思いませんか?

 

 

 

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これから大学院に行こうという人へ

これは僕が大学院に行こうと思ってから、合格発表までの話です。これから大学院に行こう、もしくはどこを受けようか(または就職か院かで)悩んでいる人のために、また自分のための備忘録としても残しておこうと思います。

 

 

なぜ大学院に行こうと思ったか?

 

僕の場合、大学1,2年時にそれほど自分の専門分野の領域でやりたいことがありませんでした。成績は普通よりは上くらいだし、特別できるってわけではないと思います。

 

それでもゼミはきちんとやろうと思い、統計のゼミで活動していましたが指導教員の転勤により4年時は統計学のゼミではなく解析学のゼミに入ることになりました。

 

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