盗塁は得点に影響しない?まさかの結果、、、
前回はに引き続き、何が得点に結びつくのか考えていきたいと思います。前回はこちらから
出塁率を高めることが得点を増やし、勝利につながることはわかりました。次は「ランナーを進める」ことが浮かぶと思います。進め方は打って進める、送りバントをする、盗塁する、エンドランをする、などがあると思いますが今回は盗塁について考えてみましょう。
なぜなら盗塁はアウトになるリスクが大きく、リスクに見合うだけの価値があるのか気になったからです。
まずプロ野球ではどのくらい盗塁に成功するのでしょうか?
2014年~2016年での盗塁成功率は約7割です(データ元:Baseball LAB)。
これはかなり高い数字ではないでしょうか。確率でいえば7割の確率で塁を1つ進めるのです。
しかし、これはプロ選手たちがキャッチャーの肩や自分の走力などを考えて、ある程度成功できるという確信があってのデータなので、むやみやたらに盗塁すると盗塁成功率はもっと下がってしまうかもしれません。
盗塁というのはそれくらい高いリスクの行為なのです。
盗塁のリスクの高さが分かったところで、一試合当たりの盗塁成功数の平均と得点の平均の散布図を見てみましょう。
前回の出塁率と比べるとどうでしょうか。前とは違いかなりばらつきがあります。これは「盗塁をたくさん決めても、得点には結びつかない」と考えることができます。
これではリスクを取って盗塁をたくさんしても、あまり効果はないのかもしれません。しかし、盗塁が高確率で成功するなら、より多くの点が取れるのではないでしょうか。
そこで、盗塁の成功率と得点の平均を比べてみましょう。
先ほどの盗塁数と比べた場合よりは得点が増えているかもしれませんが、盗塁成功率の場合でもそれほど変わりません。
つまり、「盗塁は成功率が高くても、得点には結びつかない」と考えられます。
考察
試合に勝つには盗塁の技術はあまり重要ではないようです。
前回やった出塁率の方が圧倒的に得点に結びつくので、試合に勝ちたい選手は盗塁よりも出塁率を高めるための練習をした方が成果が出ると思います。
今回の引用・参考
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セイバーメトリクスについて考えてみます
— keih@野球選手のセイバーメトリクス (@bb_keih) October 27, 2016
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